シロアリ防除や床下の工事が終わると、「写真付きの完了報告書」を渡されることがあります。床下は、住んでいる人が自分では見られない場所です。だからこの報告書が、「工事が本当に、きちんと行われた」という証拠になります。ただ、受け取っても、どこを見ればいいのか分からない——という方は少なくありません。作る側から、確認すべきポイントを解説します。
この記事でわかること
- 完了報告書に何が載っているか
- 施工後、どこを確認すればいいか
- 報告書を「標準で出す」会社を選ぶ意味
なぜ「写真付き」の報告書が必要なのか
床下の工事には、ひとつ大きな特徴があります。施主が、その場を自分の目で確認できないことです。本当に作業したのか、仕上がりはどうなのか、あとから見に行くこともできません。だからこそ、写真で残す。着工前・施工中・完了の3枚がそろって、はじめて「たしかにやった」という記録になります。
完了報告書に載っているもの
しっかりした報告書には、次のような内容が入っています。
- 着工前の写真:工事する前の、床下の状態
- 施工中の写真:実際に作業している様子
- 完了の写真:仕上がった状態
- 使った薬剤名・使用量(薬剤の安全性が気になる方はここを確認)
- 施工した箇所の図や、施工日・担当者
- 保証の内容と期間
施工後に確認すべきポイント
報告書を受け取ったら、次の点を見てください。
- 写真が自分の家のものか(床下の柱や配管の位置など、特徴で照合する)
- 着工前から完了で、状態が変わっているか
- 使った薬剤名が書かれているか
- 気になっていた箇所が、ちゃんと写っているか
ここが確認できれば、その工事は「見える形」で残ったことになります。
報告書がない・写真がない工事は?
正直にお伝えします。見えない場所の工事で記録が残らないのは、「あとから確認できない」ということです。何をどこまでやったのか、施主には分かりません。だからこそ、写真付きの報告書を”標準で”出す会社を選ぶことをおすすめします。頼まないと出てこない、という時点で、一度立ち止まってよいと思います。
まとめ:記録は、いちばん静かな信頼
派手な言葉より、3枚の写真と、使った薬剤の記録。それが、見えない工事に対するいちばん誠実な答えだと思っています。報告書は、次の点検のときにも、家を手放すときにも役立ちます。保証書と一緒に、大切に保管してください。工事の内容や報告書について気になることは、お住まいの元請け(ご購入時のアフターサービス窓口)に確認できます。
この記事を読んだら、次は
□ その点検・工事が信頼できるか見極めたい → シロアリ点検は怪しい?悪質業者の手口と信頼できる点検の見分け方
□ 依頼する場合 → ご購入時のアフターサービス窓口(元請け)へ。売買契約書類・保証書の巻末に連絡先の記載があります
□ 使う薬剤の安全性が気になる → シロアリ防除の薬剤は安全か
よくある質問
Q. 完了報告書はもらえる?
A. 会社によります。写真付きの報告書を標準で渡すところもあれば、頼まないと出ないところもあります。契約する前に「写真付きの完了報告書はもらえますか」と確認しておくと安心です。
Q. 報告書のどこを見ればいい?
A. 写真が自分の家のものか、着工前から完了で状態が変わっているか、使った薬剤名が書かれているか。この3点をまず確認してください。
Q. 報告書は保管したほうがいい?
A. はい。次の点検の参考になり、家を売るときには手入れの記録にもなります。保証書と一緒に保管しておきましょう。
ホームキーパー|家の見えない場所を、診て、守って、記録する。「建物ケア」の会社です。