元請けの担当者から「シロアリ防除工事の日程が決まりました」と連絡が来た。でも、当日何をされるのか、家にいないといけないのか、何か準備がいるのか。案内の紙だけでは分からないことが多いと思います。
先に全体を言ってしまうと、作業は床下が中心で、所要はおおむね1〜2時間台。立ち会いは最初と最後だけで大丈夫なことがほとんどです。ただし、床下収納の荷物やペットなど、事前にお願いしたい準備がいくつかあります。年間約4,000件の建売住宅を施工しているチームの立場から、当日の流れを順に説明します。
この記事でわかること
- シロアリ防除工事の当日、実際に何をするのか(作業の中身と順番)
- 前日までに済ませておきたい準備のチェックリスト
- ペット・水槽・体質など、事前に伝えておくべきこと
当日は何をするのか|作業の中身
シロアリ防除工事でやることは、大きく3つです。
- 床下木部への散布処理 — 土台や大引きなど、床下の木の部分に木部用の処理剤を散布します
- 床下コンクリート部への散布処理 — 基礎まわりの土壌・コンクリート部分に土壌用の処理剤を散布します
- 床下から届かない箇所への処理 — 構造上、床下から散布できない場所には別の方法で木部用処理剤を施工します
使うのは、公益社団法人 日本しろあり対策協会の認定薬剤です。作業員は床下点検口から床下に入り、家の中を薬剤だらけにするようなことはありません。畳を全部上げたり、壁を壊したりもしません。
前日までのチェックリスト|お願いしたい準備
現場でよく「聞いてなかった」となるのがここです。次の項目だけ、前日までに確認しておいてください。
- 床下収納庫の中身 — 床下への入り口になることが多いので、中の荷物を出しておいてください。難しければ、重いものだけでも大丈夫です
- ペット(犬・猫・小動物) — 作業中は床下点検口や玄関を開けたまま作業する時間があります。外に出たり床下に入り込んだりしないよう、別室などに移動をお願いします
- 小さなお子様 — 開いている床下点検口からの転落にご注意ください
- 魚や昆虫を飼っている場合 — 万が一の影響を避けるため、水槽やケースは床下点検口から離した場所へ。屋外の場合は外壁から離してください。移動できないときは、新聞紙などで蓋をするだけでも効果があります
- 電気の使用 — 作業でコンセントをお借りします
先に伝えておいてほしいこと
ご家族に化学物質過敏症やアレルギーをお持ちの方がいる場合は、必ず事前に元請けの窓口へ伝えてください。認定薬剤を使ってはいますが、施工するかどうかはお客様ご自身の判断が前提になります。心配な点は工事前に確認しておくのが一番です。
なお、雨の日でも作業は行います。床下の作業なので天候の影響をほとんど受けません。台風や豪雨のような場合だけ、事前連絡の際に日程を相談させてもらいます。
在宅は必要?作業時間はどのくらい?
開始時の説明と、終了時の確認だけ立ち会いをお願いしています。作業の間ずっと横に付いている必要はありません。所要時間は家の広さや床下の状態によりますが、一般的な建売住宅なら1〜2時間台が目安です。
作業のあとに確認すること
私たちは、着工前・施工中・完了の写真を撮りながら作業して、写真付きの完了報告書をお渡ししています。床下は自分では見られない場所です。だからこそ「どこに、何をしたか」を写真で確かめてください。報告書は家の履歴として保管しておくと、次の点検(目安は約5年後)のときに必ず役立ちます。
まとめ|準備は「床下収納・ペット・水槽」の3つから
シロアリ防除工事の当日は、床下中心・1〜2時間台・立ち会いは最初と最後だけ。準備は床下収納の荷物、ペットの居場所、水槽の位置の3つを押さえれば大きな問題は起きません。気になることがあれば、日程調整の連絡が来た段階で遠慮なく質問してください。点検・お見積り・保証の窓口は、お住まいの元請けです。
よくある質問
Q. 工事のあと、換気は必要ですか?
作業は床下が中心で、居住空間に薬剤を撒くわけではありません。特別な換気指示がある場合は作業員から説明しますので、その案内に従ってください。
Q. 当日、家を空けてもいいですか?
開始時の説明と終了時の確認だけ立ち会いをお願いしています。作業中の外出は問題ありません。
Q. 雨の日は延期になりますか?
床下作業のため、雨天でも行います。台風や豪雨の場合のみ、事前連絡の際に相談のうえ日程を調整します。
この記事を書いた人|ホームキーパー施工チーム
年間約4,000件の建売住宅の床下と排水管を点検・施工する、建物ケア専門の施工チーム。しろあり防除施工士が在籍し、公益社団法人 日本しろあり対策協会の認定薬剤を使用。再委託しない自社施工で、着工前・施工中・完了の写真付き完了報告書を標準でお渡ししています。建物ケアという考え方 →
